人類の9割が右利きの理由をチコちゃんが解説 意外なものとの関係が明らかに
『チコちゃんに叱られる』で右利きが多い理由を紹介。利き手と言語の意外な関係が明らかに。
22日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「なぜ右利きの人が多い?」が話題となっている。思い返せば身の回りにいるのはほとんどが右利きだが、その理由は意外なものと関係しているようだ。
■「人類が言葉を話すようになったから」
チコちゃんの気になる回答は「人類が言葉を話すようになったから」という。言語と利き手には関係性がないように思えるが、どういうことなのだろうか。
日本人に右利きが多いイメージだが、実際には日本だけでなく世界的に見ても右利きがいいようだ。世界の全人口から見ても9割、約70億人が右利きであるという。
身体の右側のコントロールを司るのは左脳、左側のコントロールは右脳である。この右脳左脳の動きが右利きが多い理由に直結しているようだ。
■古代まで遡っても右利きが多い
遠い昔、約180~240万年前のタンザニアに住んでいたとされる古代人「ホモ・ハビリス」の右利きの割合は6割程度だった。しかし、約2500年前の古代人の右利きはほぼ9割まで増えていたと紹介。
この2つの古代人の大きな違いは、「言葉を使っていたか」だという。人類は狩りを集団で行うようになっていくと、言葉を使うようになった。言葉を司る言語野があるのが左脳であるということで、左脳が進化。その結果右利きの人が増えたという。
■左利きに憧れる?
人類の9割が右利きで、あらゆる道具が右利き用で作られているが、1割しかいない特別感を感じて左利きに憧れるということもあるだろう。
しらべぇ編集部では以前、全国20~60代の男女2,168名を対象に調査を実施したところ、全体の30.6%が「左利きに憧れたことがある」と回答していた。
性別・年齢別に見ると20代から40代は左利きに憧れる割合が高く、50代から60代は一気に割合が下がっている。言葉の発達と利き手の意外な関係に驚いた人も多いのではないだろうか。チコちゃんの解説にこれからも期待だ。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)
対象:全国10代~60代男女2,168名 (有効回答数)