ドラッグ密売女が母乳育児 生後10ヶ月の乳児が急性薬物中毒で意識不明
コカインまみれの家庭で育てられていた赤ちゃん。母乳からコカインを摂取したのか、それとも父親のコカインを勝手にいじったのか…。
薬物中毒カップルでも性行為があれば女は妊娠し、男も父親に。そんな両親に育てられる赤ちゃんは、大変な危険と隣り合わせの環境で育つことになる。米国・コロラド州より嘆かわしいニュースが伝えられた。
■ドラッグパーティに密売も
アルゼンチン・ブエノスアイレスで今月12日、ペルー出身のヤミラ・Rという 30歳の女と、その交際相手であるイスマエル・A という38歳の男が逮捕された。
ふたりは共にコカインの常習者で、最近引っ越してきたばかりの家でパーティを開き、密売もしていた。麻薬取締法違反、育児怠慢、我が子の命を危険にさらした罪など、容疑は複数にわたるという。
■薬物まみれの育児環境
ヤミラとイスマエルには昨年の夏、女の赤ちゃんが誕生していたが、今月9日、その子は突然体調に異変をきたしてペドロ・エリザルデ小児病院に運ばれた。容体は深刻で、コカインによる急性中毒症状であることが判明。病院はただちにブエノスアイレス警察に通報している。
続く家宅捜索では70グラムを超えるコカイン、現金9万アルゼンチン・ペソ(日本円で約14万円)、デジタルスケールおよび密売の記録を記したノートが押収され、警察は両親を逮捕した。
■母親には服役の過去
ヤミラは母乳で育児をしており、女児はそれによりコカインの成分を漫然と摂取していた可能性が疑われた。
すると、ヤミラは事情聴取のなかで「娘は父親のコカインをいたずらしていた。コカインは彼が足の手術の際に医師から鎮痛剤として処方されたもの」などと話し、責任をイスマエルになすりつけようとした。
しかしペルーにいた頃、ヤミラは1キログラムのコカインを扱う密売行為により有罪判決を受け、2013~2015年まで服役していたことがわかった。そのため、イスマエルより重い罪に問われる可能性があるという。
■胎盤・母乳から赤ちゃんへ
母親が摂取した飲食物や薬剤が、母乳を通して赤ちゃんに移行することはよく知られているが、妊娠中もそれは同様だ。母親が使用するヘロインが胎盤を通じてお腹の赤ちゃんに移行し、誕生と同時に体をケイレンさせ、甲高い声で泣くなどして医療スタッフを震撼させた例もある。
聴力や視力に関わる神経に障害をきたすこともあり、薬物が小さな生命の将来に与える悪影響は未知数だ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)