つり革への嫌悪感は6年前の2倍に 新型コロナで人々の意識に大きな変化
新型コロナウイルス流行は、人々の意識・行動をどう変えたのか。しらべぇの過去調査と最新調査結果を比較した。
③他者のマナーにも厳しく
他の人や店舗に自粛を強要する「自粛警察」なる存在がたびたびクローズアップされているが、他者へのまなざしにも厳しさが垣間見える。2016年8月26日~29日に実施した調査では、「公共の場で咳を撒き散らす人が許せない」と答えていたのは55.1%。
一方、今回の調査では8ポイント以上増えて、63.7%に及んだ。ちょっと咳払いをしただけでも周囲から厳しい目で睨みつけられた経験者も、少なくないのではないだろうか。
④トイレ後の石鹸手洗いは微増
新型コロナウイルスは、便から体外に排出され、病院などでトイレから感染が拡がったケースも報告されている。2016年12月16日~19日に実施した調査で、「トイレ後は石鹸で手を洗う」と答えた人は、30.8%。
今回の調査では、34.1%と微増しているものの、マスク常用やつり革を避けるほど大きな伸びは見られなかった。なお、手洗いは石鹸などを使って30秒以上行うことが推奨されている。
⑤在宅勤務希望者は微減
緊急事態宣言にともない、大企業を中心に積極的にテレワーク/在宅勤務を進める会社も数多い。zoomなどを使ったリモート打ち合わせにも慣れてきた人が増えているだろう。
2017年8月25日〜28日に有職者を対象に実施した調査で、「在宅勤務したい」と回答したのは54.8%。しかし意外にも緊急事態宣言から1ヶ月のタイミングでは、希望者が49.3%と減少している。
リモートでのコミュニケーションの難しさ、子育て世帯だと一斉休校で家にいる子供のケアと同時並行での業務、オフィス機器や家具の問題など、テレワークでの業務を阻む課題も少なくないのが現状だ。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)