つり革への嫌悪感は6年前の2倍に 新型コロナで人々の意識に大きな変化
新型コロナウイルス流行は、人々の意識・行動をどう変えたのか。しらべぇの過去調査と最新調査結果を比較した。
中国・武漢で発生した新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、国内でも緊急事態宣言によって生活は大きく変化した。安倍首相は14日、39県の緊急事態宣言を解除。しかし解除された地域の住民にも、いわゆる3密を避ける「新しい生活様式」を求めている。
人々の意識や行動は、実際どのように変化したのだろうか。しらべぇ編集部は、全国に緊急事態宣言が出されていた4月24日〜27日にかけて、全国10代〜60代の男女1,880名を対象に意識調査を実施。それを過去に実施した同様の調査と比較してみよう。
①マスク常用率は1.9倍に
2018年2月9日〜13日に実施した調査で、「自宅以外で常にマスクを着用している人」の割合は、19.9%。新型コロナウイルスの流行前であるが、この時期は例年、季節性インフルエンザ流行のピークにあたる。にもかかわらず、マスク常用者は2割に満たない状況だった。
それに対して、今年4月末時点で、マスクを常用している人の割合は37.2%。4割には満たないが2倍近くに増加した。
②つり革を避ける人は2.3倍
新型コロナウイルスでは、マスクなどでウイルスを含む飛沫を避けると同時に、手指からの接触感染を避けることが推奨されている。不特定多数が触るドアノブや電車・バスのつり革も危険因子のひとつだ。
2014年8月15日~19日に実施した調査で、「衛生面からつり革を触らないようにしている」と答えた割合はわずか14.2%。今回調査では、18ポイント以上増え、およそ3人に1人がつり革を避けるようになっていることが判明した。