ボロボロの新生児遺体が池のほとりに 内臓はオオトカゲに食われたか
誕生間もない赤ちゃんは、なぜ、いとも簡単に命を奪われるような場所に捨てられてしまったのか。
生まれたばかりの赤ちゃんが捨てられてしまった。しかも獲物を狙う、危険な生き物が生息している池のほとりに…。むごたらしい事件がタイ南部から報じられた。
■黒いビニール袋から異臭
11日午前、タイ南部のナコーンシータマラート県にある池のほとりで、男の赤ちゃんの遺体が発見された。
友人と共に池に遊びに来ていた10歳の少年が、奇妙な悪臭を放つ黒いビニール袋を発見。中を確認したところ、全身がボロボロの赤ちゃんの遺体が入っていたため、警察に通報したという。
■内臓を食い尽くされる
赤ちゃんは男の子で新生児。遺体は内臓を失っており、現場の状況から、池の付近に生息するオオトカゲに食い散らかされたものと考えられるという。
誕生後のまだ生きている赤ちゃんが捨てられ、オオトカゲに命を奪われたのか、それともすでに死亡していた赤ちゃんをオオトカゲが食べたのか、警察は司法解剖の結果を待ってから判断するとしている。
■新生児を遺棄した親を追う
また、赤ちゃんの遺体は死後1~2日が経過していることが判明。現在、ナコーンシータマラート県警察が付近一帯の防犯カメラの映像をもとに、赤ちゃんを遺棄した親の行方を追っている。
重要参考人として浮かび上がった者にはDNA検査が行われ、照合を待つ予定だ。無責任で無慈悲な親には、厳罰が下されるという。
■東南アジアのオオトカゲは大型
現場付近では、魚を食べたり民家から出た生ゴミをあさるオオトカゲの姿がたびたび目撃されていた。タイほか東南アジアの水辺に生息するオオトカゲで有名なのは、ワニほどの大きさになるミズオオトカゲだ。
大型のものでは全長が2メートルを超え、げっ歯類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、昆虫、甲殻類、それに動物の死骸などを好んで食べるが、小さなイヌやネコが襲われる例もあるという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)