ブリーフ発想のマスクが誕生 「この穴からアイスコーヒー飲めます」
新型コロナウイルスへの感染が怖くてマスクは絶対に外したくない。でもアイスコーヒーは飲みたい。どうすればいいのか…。
長引くコロナ禍で、注目を集めるようになった手作りのマスク。好きな柄を選んで着用そのものを楽しむ人も増えている。あとは、マスクにつきものの「不自由さ」をいかに解消するかだ。
■舞台衣装をやめてマスク作り
服飾・インテリア用布地のデザイナーとして活躍し、得意の洋裁で仕立て屋を運営してきた米国・ニューオーリンズ州在住のエレン・マコンバーさん。
これまではスパンコールを派手に効かせた舞台衣装のような作品ばかりを手掛けていたが、この新型コロナウイルス騒動でショービジネスが軒並みストップし、何とか収入を得るためマスク作りに乗り出したという。
■オリジナル・マスクで自慢
マスクは今、その機能さえ果たしていればどんな色でも柄でも良い、好きな柄のマスクに愛着がわき、洗って何度でも使用しているという人も少なくない。
たとえば、オーガンジー・レースなどを重ねることでブラジャーのようにも見える「ブラマスク」がある。とてもかわいい、エレガントだと評判になり、「こういうマスクが作られだした頃に、自慢したくなるマスクの概念が生まれた」と言う人もいるようだ。
■お値段高めでも即完売
巷におしゃれな“マスク美人”が増えてきた中、エレンさんはある時、手作りマスクを愛用している友人のつぶやきを耳にした。
「マスクを外さずにアイスコーヒーやアイスティーが飲めたらいいのに」と話す友人。その言葉にピンときたエレンさんは、男性用下着のブリーフのように穴が空いていて、ストローを通すことができるマスクを考え付いた。
それからアシスタントとともに、1週間あたり40枚の小穴付きマスクを縫うことにしたエレンさん。
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自身のインスタグラムで紹介しているが、裏には綿ジャージを重ねるなど手が込んでおり、1枚を仕上げるのに約1時間かかる。1枚30ドル(日本円で約3,200円)と値段は安くないものの、販売30分で完売となったそうだ。
■コロナ禍が大きな商機に
「一歩進んだ機能的マスク」として、アメリカの大手メディアがこぞって紹介するようになった、エレンさんの小穴付きマスク。穴は普段は閉じており、重なり部分もあって目立たないようになっているという。
洋裁好きで現状ならではの商売を始めたい人は、おしゃれで機能的なマスク作りにトライするのもありかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)