10万円給付金の申請書に「希望しない」欄 なぜあるのか総務省に聞いてみた
1人10万円の特別定額給付金、申請書に「希望しない」欄があり、チェックミスは多発しているとの情報も。そもそもこのチェック欄は何のためにある…?
新型コロナウイルス感染症の緊急経済対策として、国民1人あたり10万円が支給される「特別定額給付金」。オンライン申請ではトラブルも続出しており、多くの自治体で郵送申請が呼びかけられている。
しかし、申請書には「特別定額給付金を希望しない」というチェック欄が設けられており、疑問を抱く人が続出しているようだ。
■河野太郎大臣が注意呼びかけ
この「特別定額給付金を希望しない」チェック欄の存在については、今月14日に河野太郎防衛大臣がツイッターにて、「勘違いでチェックをつける人が多いようです」と注意を呼びかけている。
この河野大臣の発言は複数のメディアで取り上げられ、「給付金を申請するための書類に『希望しない』というチェック項目は必要か?」「誰が何のためにこんな項目設けたの?」という疑問の声も多くあがった。
■自治体が把握しやすくするため
特別定額給付金を申請するための書類に、「希望しない」というチェック欄が設けられている理由について、しらべぇ編集部は総務省に取材。
担当者に聞いたところ、「中には給付金を辞退される方もいる」とし、申請書を返送しなければ「辞退した」と見なされるものの、「自治体としては何かのトラブルで申請書が届いていない等、辞退しているのか把握することが難しいため、このチェック欄で辞退される方を把握しやすくしている」とのこと。
また、特別定額給付金は世帯主が一括請求する仕組みになっているため、家族内に辞退したい人がいた場合、このチェック欄にて個別に意思表示をすることも可能になる。
■間違ってチェックしてしまったら?
なお、給付を希望しているのに誤って「希望しない」にチェックを入れて返送してしまった場合は、その旨を各自治体に相談してほしいとのこと。
申請用紙は自治体によって書式が異なるため、記入する前に「給付対象者」の項目をしっかりとチェックし、給付を希望する場合は誤ってチェックしてしまわないよう十分注意してほしい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・越野 真由香)