なぜ東京都の新型コロナ新規感染者数は増減するのか ピークと収束の行方

東京都の新型コロナ新規感染者数の増減の傾向を読み取ることで、ピークと終息時期や緊急事態宣言などの効果を分析。

2020/05/16 15:00

■緊急事態宣言の効果への疑問

新型コロナウイルス・COVID-19
(画像提供:アメリカ国立アレルギー・感染症研究所)

よって、4月7日に発令された緊急事態宣言の効果が数字に表れるのは4月7日から2週間後の4月21日より後。

4月22日あたりの新規感染者数を見ると、緊急事態宣言直後であるにもかかわらず大きく新規感染者数が減っているということはなく、それより前の数日の新規感染者数は減少の方が大きいのだ。

ひょっとすると、これほどまでの細かな1日ごとの新規感染者数の検討に意味はないかもしれないが、少なくとも緊急事態宣言の前に新型コロナの感染が抑えられていたのは間違いないと思われる。

つまり日本の新型コロナの感染を食い止めたのは、「緊急事態宣言の効果であるのは疑わしい」ということだ。


関連記事:ヒカキン、東京の新型コロナ最多感染に「本当にまずい」 SNSで警鐘

■新型コロナの収束確認ポイント

以上のように東京都の新規感染者数の数字を読み解く必要がある。これを理解すれば、マスコミが週末に向けて新規感染者が増大することをショッキングに報道していたことがいかにナンセンスであったかがわかるのだ。

よって増えたと思ったら減って、減ったと思ったら増えることに翻弄されるのは非常に意味のないことである。

そして、以上を踏まえれば、ゴールデンウィーク明けの5月8日と9日の金曜日と土曜日に、39人と36人の新規感染者数であったことが、特には東京や大阪の新型コロナの蔓延が少なくとも一旦は収束した状態をいかに表しているかが分かるだろう。

・合わせて読みたい→藤井貴彦アナ、強く外出自粛を訴え称賛殺到 「足並みが揃わなくても…」

(文/メディア評論家・宮室 信洋

【Amazonセール情報】ココからチェック!