東京都医師会、コロナ対策で「禁煙」呼びかけ 喫煙者からは痛切な声も…

東京都医師会が13日の記者会見の中で提案した「新しいライフスタイル」。禁煙を呼びかける項目も含まれており、喫煙者たちはどう受け止めているのか。

2020/05/14 14:00

■自粛生活で禁煙を諦め…

Aさんは、昨年11月から禁煙をしていたというが、緊急事態宣言が発令され自粛生活が本格化したことにより、「完全テレワークで閉鎖的になって、さらに仕事も増えて心に余裕がなくなってしまい、それによってこれまで続けていた運動もやめて自堕落になったので、『もう無理だ』という感じで喫煙者に戻った気がします」と話す。

緊急事態宣言そのものが直接影響したわけではないとしつつも、あらゆる行動が制限される生活の中で「4月から積もりに積もったものが1ヶ月ほど経って一気に出たという感じです」とも語った。


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■電子タバコ派は冷静?

一方で、電子タバコ派の人からはまた違った声も。

しらべぇ編集部の取材に応じた40代男性・Bさんは、「iQOSが発売されてすぐに電子タバコに切り替えているので、あんまり関係ないかな…と思います。紙巻きタバコを吸ってたときと比べて、体の負担が全然違うのは自分が一番よく知っているので」と、冷静に事態を受け止めているようだ。


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■禁煙成功者は約5割

「新しいライフスタイル」の提案を受けて、禁煙について考える人は増えるのではないだろうか。なお、しらべぇ編集部が全国の20代~60代の喫煙経験者の男女527名を対象に実施した調査では、全体で約5割の人が「禁煙に成功した」と回答している。

これまで当たり前だったあらゆる行動が制限され、生活に困っている人も少なくない。喫煙が、そうした不安やストレスを和らげる役割を担っているケースも考えられるが、最前線で戦う医師たちからのメッセージは、しっかりと受け止めていきたい。

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(取材・文/しらべぇ編集部・衣笠 あい

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2019年3月22日~2019年3月27日
対象:全国20代~60代のタバコを吸った人がある人527名(有効回答数)

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