口先だけの女帝・小池百合子劇場の終わりと吉村大阪府知事の台頭
新型コロナウイルス対策でリーダーシップを発揮しているように見える小池百合子都知事と吉村洋文府知事だが…。
■石原都知事時代に築いた基金で休業補償
今回のコロナ対策でも、「ロックダウン」という大それた言葉で世間の注目を集め、「密集」「密接」「密閉」の「No 3密」と言ったはいいものの、やることは「ステイホーム」といって「不要不急な外出を控え、おうちにいてください」というだけだった。
そして、小池出演が出演するCMの垂れ流しとワイドショーから報道番組をはしごする電波ジャック。
なるほど、確かにわずかばかりの休業補償は実現したものの、それは石原慎太郎都知事時代に築き上げられた基金があったからなのだということは、ほとんど知られていない。小池氏を賛美するよりも、同じく毀誉褒貶があった石原元知事にこそ、まだ感謝したほうがいいくらいだ。
■吉村府知事に脚光
絶好調だった小池知事が2017年の総選挙で「排除します」発言をして希望の党が奈落の底に落ちたように、小池氏に代わるスターがいま出てきている。それが吉村洋文大阪府知事だ。
弁護士出身の吉村氏は武富士の弁護士の一人であったので、筆者はそのことをご本人に一度、問い詰めたことがあるが、最近の活躍には舌を巻いている。
毎日新聞と社会調査研究センターが6日に実施した全国世論調査では、新型コロナウイルス問題への対応で「最も評価している政治家」を1人挙げさせた。
大阪府の吉村洋文知事を挙げた人が188人でトップ。小池都知事は59人で2位に入ったもののトリプルスコアの大惨敗。国政の政治家では安倍晋三首相が34人で3位だった。