チコちゃんが紹介した「ランドセルを背負う理由」 名門・学習院がルーツだった
『チコちゃんに叱られる』でランドセルのルーツを解説。日本屈指の有名学校が発祥だった。
8日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「小学生がランドセルを持つのはなぜ?」が話題と鳴っている
小学生といえばランドセルを背負っている姿を想像するくらいには馴染んでいる。一体どういった理由で小学校でランドセルを使用することになったのだろうか。チコちゃんがその秘密に迫った。
■ルーツは学習院
気になるチコちゃんの回答は、「学習院が採用したから」という。華族の教育のために設立され、今でも皇族が通う学校としても有名。ランドセルの発祥の地でもあるようだ。
明治時代の学習院の初等科つまり小学校の通学時、馬車で通い使用人に荷物を預ける子供がいる一方、風呂敷で勉強道具を持ち運ぶ子供がいた。
家庭環境の差が激しい状況に学習院は対策として、生徒に学用品を自分で持ってくるようにした。このときに中学3年生以下の生徒に対し、共通の通学カバンを採用。
通学カバンとして選ばれたのは、日本軍隊で使われていた「背のう」だったという。こうして、開校から8年経過した明治18年に学習院の生徒は自分の足で歩いて通学するようになった。背のうを意味するオランダ語の「ランセル」が転じてランドセルという言葉が生まれた。
■全国の主流に
黒革を使い、箱型となっている学習院型のランドセルは、昭和30年には全国で根付いたと言われている。
昭和30年代には、高度経済成長の影響で一般の家庭も豊かになってきたことが影響し、庶民でも買えるようになってきた。その時期には教科書などの勉強道具も増えたことも影響し、頑丈でたくさんものが入る学習院型のランドセルが主流となった。
■その他にも理由が
ランドセルは背負うものであるため、両手が開くため安心であることや後ろ側に転んでしまった時、ランドセルが衝撃を吸収してくれるため、安全面も流行の一因であると解説した。
様々な要因が重なって普及したランドセル。今では赤と黒だけでなくカラフルな色となったり、以前より軽くなったり、見た目は似ていても進化し続けている。今後はどのような進化を遂げるか楽しみだ。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)