瀕死の女性がゾンビのように墓から… 生き埋め事件で若い男2人を逮捕
加害者と被害者は近隣住民同士。飼い犬をめぐるトラブルも判明した。
近所に暮らす若い男2人が、ある日突然50代の女性に激しい暴行を加え、その体を近くの墓地に運び込んだ。掘られた穴に女性は埋められ、上から土をかぶせられたが…。
■墓からゾンビのように…
このほどウクライナ・ポルタヴァ州のマリアンスケという村にある墓地で、土を払いのけゾンビのように姿を現した女性が、重傷を負った体を地面に引きずらせながら自宅に戻り、家族を仰天させた。
この事件の被害者はニーナ・ルチェンコさん(57)。自宅にいたところ、オレグおよびウラジミールと名乗る近所に暮らす27歳と30歳の兄弟に押し入られ、バットと拳で執拗に殴られて意識を失った。
■何とか空気を保ちながら…
警察には「冷たい水を浴びせられて意識が戻ると、私はある墓地にいました。『自分で墓を掘れ』とスコップを渡されましたが体が動かず、穴は2人が掘りました」と語ったルチェンコさん。
大きな穴に生き埋めにされたルチェンコさんは、何とか顔周りの空気を保ちながら耐え続け、気配から兄弟が立ち去ったことを確信すると、すぐに土を払いのけて出てきた。
■説明に食い違いも
ルチェンコさんは、その兄弟が狙っていたのは彼女の自宅だと説明している。穴を掘りながら、2人は何度も「家をよこせ」と迫ったといい、拒否すると「お前の姉も焼き殺し、義理の息子も殺して近くに埋めてやる」と脅されたという。
だが、犯行の動機について兄弟は「半年前にうちの犬を誘拐された。その復讐だ」などと話しており、兄弟の母親とルチェンコさんの仲が良くないことも判明。双方の話には食い違いもあるようだ。
■最高でも懲役5年か
なんとか自力で自宅に戻ると姉に通報を依頼し、病院に救急搬送されたルチェンコさん。全身に多数の打撲傷があるほか、脳震とうと数か所の骨折も確認された。
ウクライナの刑法によると、裁判で兄弟に有罪判決が下ったとしても最高でも懲役5年とみられており、ルチェンコさんは自宅に戻ることをひどく恐れているという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)