子を持つ親たちが当惑・反対する「9月入学案」 教員が賛成する理由とは
現在新型コロナウイルスの影響で学校での授業が行えない状況にある。そんな中「9月入学案」が囁かれる中現場の教員はどのように思っているのだろうか。
■現場の教員は…
異例の事態に混乱する教育現場。現場の教員は「9月入学案」に対してどんな意見を持っているのだろうか。記者は、現在教員として働く女性に取材を行なった。
小学校に勤務する20代女性教諭によると「私は9月入学案に賛成です。小学生だと、朝顔を育てる授業みたいに時期を絞られてしまう授業があって、この半年間でやる予定だった授業のずれ込み起きるため、今後の授業内容が圧迫されてしまう」と、詰め込まれた授業課程による厳しさを語った。
また、オンライン授業についても訪ねたところ、「都内ならまだしも、私が勤務する学校では現実的に厳しいかな」とコメント。
理由を聞くと、「ネット環境が整っていない家庭があまりに多いし、低学年の場合は一人でパソコンを操作することができないから、親がつきっきりにならないといけなくなる。そうなった時に共働きの家庭が多い私の学校の地域では難しいと思う」と語ってくれた。
■時間が経つとさらに複雑化
教育現場では半年間の遅れが大きな打撃を与えることは間違いない。しかしながら、小中学校の授業は義務教育であり、環境が整っている地域、そうでない地域で教育格差が生まれることは好ましくない。
時間が経てば経つだけしわ寄せがくるこの問題、「教育崩壊」が起きることを避けるために一日も早い対応策が求められている。
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(取材・文/しらべぇ編集部・北田力也)