終電間際の電車内で痴漢被害 犯人の男が逃走しようとしたら…
痴漢被害を訴えたら、その先どんなことが待っているの? 痴漢被害を警察に届け出た女性の、リアルな体験談をシリーズでお伝えする
■駅ホームで助けてくれた男性
そうして、次の停車駅に着くと男がA子さんの手を振りほどいて逃走しようと抵抗。
その様子に、ホームにいた体格の良い男性が「どうしましたか?」と声をかけてくれ、Aさんが「痴漢です!」と訴えると、男性が男を後ろから抱きかかえるように押さえつけ、近くにいた人に「この人痴漢だから駅員連れてきて!」と指示まで出してくれたそう。
そして「押さえてますから、手を離して大丈夫ですよ」と男性から声をかけられた途端、Aさんは涙が止まらなくなってしまったという。
■その後、駅員室へ
事件を振り返り、あまり混雑していない中での「大胆な痴漢だった」と語るAさん。しかし、このように困っている人をいざ見かけても、駅ホームで助けてくれた男性のように、とっさに行動できる人はそう多くはいないだろう。
その後、Aさんは男とは別の駅員室のような場所に案内され、駆けつけた警察官に事情を説明し、被害届を出すことを決意。
そして、悩み抜いた末に示談に応じたことで事件は解決となったが、警察署で実際どのようなことを聞かれたのか、また、示談に応じるまでの被害者の葛藤などについては、後日配信の別記事にて、弁護士による解説を交えながら、詳しく報じる。
助けてくれた男性からのひと言で、涙が止まらなくなったというAさん。電車内で彼女が感じていた恐怖や屈辱感は、計り知れない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・越野 真由香)