自宅に押し入った男に性的暴行を受けた女性 目撃した娘にも深刻なトラウマ
帰宅した際、玄関を開ける前に付近や背後に不審者がいないか、十分な注意が必要だ。
力の弱い女性にとって、性的暴行の被害に遭うというのは言葉で言い表せないほど恐ろしいものだ。ましてや、その現場を幼い我が子が目撃していたとしたら…。耐えがたい悲劇の話題が海外から伝えられた。
■扉を開けた瞬間に力づくで…
英国グレーター・マンチェスターのロッチデールで、犬を散歩させていた28歳の女性が若い男に目をつけられ、帰宅と同時に強姦されるという事件が起きた。
気づかぬうちにターゲットにされ、帰り道をつけ狙われていた女性。自宅の扉を開けた瞬間、力づくで押し入ってきた1人の男に廊下で転倒させられ、性的暴行を受けたという。
■母親を助けようとした娘たち
だが、それだけでは済まなかった。女性と一緒に犬の散歩に出かけていた9歳と5歳の娘たちが、少し遅れて自宅に戻ってきたのだ。現場を目の当たりにした幼い姉妹は、男から母親を引き離そうとしたが、「ただ話しているだけだ」と怒鳴りつけられた。
さらに共犯の男も侵入してきて犯行をほう助。居間に追いやられた非力な姉妹は泣き叫ぶことしかできなかったという。
■犯人たちは投獄されたが…
その後、母親は警察に通報。逃走中だったジョン・ウォード(24)とアーロン・ファレル(24)の2名が、やがて逮捕・起訴された。
その事件の裁判がこのほどマンチェスターのミンシュルストリート刑事法院で行われ、主犯のウォードには懲役16年、そして犯行ほう助を認めたファレルには同21ヶ月の実刑判決が下り、身柄はそろって刑務所へと送られた。
しかし、被害者女性にとっては「事件がこれですべて解決した」とは言い難い状況だ。
■深刻なトラウマと闘う日々
女性は氏名を明かさない条件で、事件についてこのように述べている。
「扉、玄関、廊下などを見るのも辛く、あの家からは引っ越しました。それでもフラッシュバックを伴う恐怖、絶望感、動揺やイライラ感からなかなか抜け出せません」
「あの事件以来、恐怖から犬の散歩もできなくなり、犬は実家の母が面倒を見てくれています」
また、男たちの恐ろしい顔や声が忘れられないとして、幼い娘たちも深刻なPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいた。「またどこかで会ったりしない?」としきりに尋ね、再びの遭遇を大変恐れているという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)