金正恩に「重傷」説 4月14日のミサイル発射時に予期せぬ事故か
「心臓手術の失敗」や「重体」など深刻な健康不安説が飛び交っている北朝鮮の金正恩氏。新たに重傷説が浮上した。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の健康状態について今、情報が錯そうしている。姿を見せない理由について何ら発表がないまま約2週間が過ぎ、最近では「植物状態説」まで飛び交っていたが…。
■心臓手術が失敗という説
故・金日成(キム・イルソン)主席の生誕記念日で、北朝鮮で最も重要な祝日といわれる4月15日に、なぜか姿を見せなかった金正恩氏。心臓の手術を受けたものの経過がよくない、植物状態になった、中国から医療専門家らが派遣されたなど、重体説がくすぶっていた。
米国のトランプ大統領は、28日午前時点でも金正恩氏の重体説を否定している。しかし、北朝鮮に何らかの異変が起きていることは間違いなさそうだ。
■火を噴いたか破片か
金正恩氏の健康状態をめぐり諸説飛び交っていたなか、このほど韓国の『東亜日報』が興味深い記事を掲載した。
4月14日午前7時に北朝鮮が対艦巡航ミサイルを発射した際、トラブルが生じて金正恩氏に火あるいは破片が当たるなど、予期せぬ事故が起きた可能性があるという内容だ。
これは、北朝鮮マネーの要といわれる政府機関「朝鮮労働党39号室」にいた後、脱北して米国に亡命していた元高官の李正浩氏の見解だという。
■根拠は大きく2つ
14日の午前7時まで元気だった金正恩氏がミサイル発射時の事故で重傷を負った、李氏がそう考える根拠は大きく2つあるという。
1つ目は、対艦巡航ミサイル発射後にいつも必ずある“成功裏に終わった”という派手な報道が、このときは『労働新聞(ロドン・シンムン)』『韓国中央放送』のいずれにおいてもなされていないこと。
2つ目は、空対地ミサイルを発射したはずの戦闘機スホイの軍事演習についても、映像が公開されなかったことだ。
■金正恩氏付きの侍医
また李氏は、金正恩氏が12日に平安北道の香山(ヒャンサン)にある病院で心血管系手術を受けたものの、経過が思わしくなく植物状態に陥った、との噂をきっぱりと否定した。
理由は、金正恩氏お抱えの医師団はすべて平壌にあるポンファ病院(烽火病院)に所属していること。よって、その情報は信頼に値する正確なものではないと考えているという。
身辺が常に謎に包まれている金正恩氏。世界が真実を知る日はいつ来るのだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)