潮干狩り場、無断侵入して貝掘りする人たち 身勝手な行為は「密漁」か
新型コロナウイルスの影響によって潮干狩りを禁止する海岸があるが、一部で「無断侵入」する人も…。法律違反にあたるのか、レイ法律事務所に所属する舟橋和宏弁護士に話を聞いた。
■無断の貝掘りは「漁業権侵害」
また、無断でアサリなどの貝を採ることは「漁業法が定める第一種共同漁業権の範囲に含まれる行為(漁業法6条)」になるとし、漁業権を持っている漁業協同組合の許可なく、貝類などを採取することは「漁業権侵害」にあたると指摘。
「20万円以下の罰金となる可能性があります。この罰則は起訴するのに告訴が必要な親告罪となっていますが、だからといって警察が捜査できないわけではありません」とコメントした。
■節度ある対応が求められる
潮干狩りをしたい気持ちは痛いほどわかるが、だからといって無断侵入をして貝を採ってよいわけがない。
舟橋弁護士は「感染拡大を危惧して組合が判断したことですから、この判断を尊重してもらいたいですし、こういった事態が続けばそもそも潮干狩りなどを一切許可しないといった対応も出てくる恐れもあります。そういった観点からも、今の時期は利用を控えるなど節度ある対応が求められると思います」と注意を促した。
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(取材・文/しらべぇ編集部・二宮 新一 取材協力/<a href="https://rei-law.com/">レイ法律事務所</a>・舟橋和宏弁護士)