『あさイチ』博多大吉、マスク工場で働く人の現状に衝撃 「それでも…」
『あさイチ』では、マスクを製造している工場の現状を放送。ひと月の注文が200倍に膨れ上がっていることを明かした。
2020/04/23 13:00
23日の『あさイチ』(NHK)では、マスクを製造している工場の現状について報道。人員は確保できているが、充分に休憩ができていない様子に、MCの博多大吉は驚きを隠せない様子を見せた。
■1月末から休みがない社員も
新型コロナウイルスの感染拡大により、現在も続くマスク不足。番組では、マスクを製造している現場は今どのような状況になっているのか、静岡県にあるマスク工場の担当者にインタビューした。
担当者は現在、工場の人員総出でマスクを生産している状況だと語る。なかには、1月末から休みなく働いている人もおり、「かなり疲れもきていますね」と現状を口にした。
■学校から許可を得て働く高校生
この工場では、新型コロナウイルスの感染が拡大してから稼働時間を増やし、朝6時~深夜2時まで交代しながらマスクを製造しているとのこと。
なかには、学校から許可を得て作業している高校生もいる他、1月から派遣社員など新たに140人を採用。事務や営業の社員も総出で製造にあたっているという。
さらに工場では、生産を増やすにあたって急遽台湾から旧式の機械を購入。耳のゴム紐をつける仕上げ作業が機械ではできないため、その部分は手作業になっているが、これらの努力で1日18万枚の製造が33万枚まで増えたそうだ。
■「マスク売って」問い合わせ殺到
工場には病院や自治体、小売店から数千万枚の注文が来ている状況だと語る担当者。ひと月の注文数は、200倍まで膨れ上がっているという。
現在は医療現場への出荷を優先して行なっているとのことだが、なかには「直接マスクを売ってくれ」という問い合わせがくることも。ときには、販売できないことに対して、心無い言葉をかけられることもあり、従業員も心を痛めていると語った。
■驚きを隠せない博多華丸・大吉
スタジオから、日々製造に追われるスタッフの体調について問われると、「休憩が10分程度しか取れないこともあったが、多くの求人があったおかげで、30分程取れるようになった」と語る担当者。それでも充分に休憩できているとは言えない状況に、大吉は「え、それでも30分なんだ…」と驚きを隠せない。
一方、華丸は「ご苦労さまです。ありがとうございます。としか言いようがないです」「大変ですよねほんとに」と心から感謝の言葉を述べた。
現在、マスク生産に必要な布だけでなくフィルターやゴムなどの材料が足りず、世界的に取り合いの状況で価格も高騰しているそう。そんな状況でも、マスク不足を解消するために働いている人がいるということを、忘れてはならないだろう。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)