日本の“折り紙”を参考にした「キッチンペーパー製マスク」が世界で話題
22日、1枚のペーパータオルから簡易的なマスクを作りあげる動画が、ツイッター上で話題になっている。
22日、1枚のキッチンペーパーから簡易的なマスクを作りあげる動画が、ツイッター上で話題になっている。この動画を紹介したのは、エクスペリエンスデザイナーのMotosuke / Takram NYさんで、15時現在、1.1万リツイート、2.3万いいねが入るなど、大いに注目されている。
■これはオシャレ…
ペーパータオルで作るこの Origami Mask、美しいなぁ。
これがあれば安心というものではないけど、家で子供と一緒に作って、マスクに慣れ親しむのに良さそう。ポーランドのアートスクールによるもので、折り方の動画はここ👉 https://t.co/UiAwyF9xn5 pic.twitter.com/167fusA75n
— Motosuke F. / Takram New York (@motosuke) April 21, 2020
「これがあれば安心というものではないけど、家で子供と一緒に作って、マスクに慣れ親しむのに良さそう」とコメントを添え、紙製マスク「Origami mask」の作り方動画を案内したMotosukeさん。
Origami maskは、家庭にあるキッチンペーパーを立体的に折りたたみ、輪ゴムをつけて完成されるもので、Motosukeさんが「ポーランドのアートスクールによるもの」と説明を付け加えている通り、計算された端正なビジュアルが特徴的だ。この動画はFacebook上で広く拡散され、125万回再生されている。
■「新しい豊かさの兆し」
気になったのはおよそポーランド人は知らないだろうと推察してしまう「ORIGAMI」というネーミング。
日本折紙協会に聞いたところ、じつは「折り紙は今や日本だけのものではなく、『ORIGAMI』という名称で世界中に知られている文化です」とのことで、動画を作成したクリエイターたちもその存在を十分知っていたようだ。
Motosukeさんは、「世界中でデザイナーやアーティストが、今直面している困難をクリエイティブに突破するアイデアを、日々生み出してる。それらは、短期的な課題解決をするだけでなく、生活者や社会の新しい豊かさの兆し」と、デザイナーとしての立場でこの動画が持つ意義についてコメントを寄せていた。
■警視庁もキッチンペーパー製を
キッチンペーパーで簡易マスクを作成。キッチンペーパーを蛇腹に折り両端に輪ゴムをつけホチキス止め。ホチキスの位置で大きさを調整でき、とても簡単に作ることができました。娘に着けてもらったところ「苦しくない。いい感じ。」とのこと。密閉性には少し欠けますが、砂ほこり等は十分に防げます。 pic.twitter.com/sb46djvi45
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) August 6, 2017
新型コロナウイルスが蔓延し始めた2月中旬ごろ、同様の簡易マスクがツイッター上で話題に上がった。
それが約3年前、警視庁警備部災害対策課の公式アカウントがツイートした簡易マスクの作り方で、その際は、キッチンペーパーと輪ゴム、そしてホチキスを使って制作。
見た目は少し悪いもののマスク不足なご時世もあり、「これは使える!」と再び脚光を浴びる事態になっていた。
■「ちょっとくやしい」
今回の投稿を見て、多くのツイッターユーザーが「Origami mask」の制作にチャレンジ。
「はー、折るの楽しかった(笑)」「付け心地も良いです! 教えて下さってありがとうございます!」と感激する声の他、「コストコなんかで売ってる海外の大きいペーパーが適当かも」「日本のキッチンペーパーは厚手で柔らかくて折りづらいですね」と反省点を上げる声も。
さらに「これが日本発じゃないところがちょっとくやしい」「日本人のおかぶを奪われた(笑)美しすぎる」と複雑な心境に陥ったユーザーも散見されている。
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(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)