新型コロナ死者数の『1』という数字の重さ 専門家の訴えに「その通り」
がん・感染症センター東京都立駒込病院感染症科部長の今村顕史氏が新型コロナウイルスによる感染者数と死者数について言及。
2020/04/21 17:00
21日、がん・感染症センター東京都立駒込病院感染症科部長の今村顕史氏がツイッターを更新。新型コロナウイルスによる感染者数と死者数について言及した。
■短期的な1日の数の比較は難しい
新型コロナウイルスの国内感染者数と死者数を報じるニュース記事のリンクを貼り、「現場で懸命に治療を続けても、残念ながら救えない命もあります」とツイートした今村氏。
記事の中では、前日20日は1日の死者数がこれまでで一番多かったことなどが書かれているのだが、このことに対し、「重篤な患者が亡くなるまでの期間には個人差も大きいので、短期的な1日の数を比較することは難しいのです」と述べる。
■「1」という数字の重さ
ニュースでは感染者数が注目されがち。死亡者数の発表・・・その『1』という数字の重さを感じてください。最前線での闘いの中では、1人の命を救うために、多くのスタッフが24時間体制での診療を続けています。あなたの今日の行動も、実はその『1』へとつながっているのです。
— 今村顕史 (@imamura_kansen) April 20, 2020
そのあと、今村氏は「ニュースでは感染者数が注目されがち。死亡者数の発表・・・その『1』という数字の重さを感じてください」とツイート。
医療現場では、1人の命を救うために、多くのスタッフが24時間体制で診察を続けていると発信する。そして、「あなたの今日の行動も、じつはその『1』へとつながっているのです」と訴えかけた。
■「毎朝励まされています」
マスクをはずす際の注意点、院内感染についての現場視点での見解など、新型コロナウイルスに関する情報の発信を日々行っている今村氏。
今回のツイートには、ユーザーから「毎朝先生に励ましていただいております」「言葉にはしていませんでしたが、ホントその通りです。またその『1』が現場の医療者に重くのしかかってきます」「毎日の数字に耳慣れしてしまう自分がいます。その1人は私や家族と同じなのに」といったコメントが寄せられている。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)