醤油さしが”ケータイする除菌”に変身 「コロナ対策のシンボルにしたい」
国連の呼びかけに応じた、新型コロナ感染拡大防止プロジェクトが話題に。取り組みがおもしろいと大好評
2020/04/21 14:00
新型コロナ感染拡大対策を、各社進めている中、日本でおなじみの醤油さしを使ったプロジェクトが話題を呼んでいる。しらべぇ取材班は、そのプロジェクトを考案した企業などから詳しく話を聞いた。
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■世界中の除菌抗菌液不足がキッカケ
このプロジェクトは、新型コロナウイルス感染症により、世界中で除菌抗菌液が不⾜し、必要な⽣活者に流通していない現状から⽣まれたアクションだ。
その問題を解決すべく、⽇本⼈に馴染みのある「⿂型の醤油さし」 に除菌液を充填し、⾷の場⾯を通して除菌の意識と習慣を啓発。「個⼈の衛⽣管理」の訴求を⽬的としている。
■国連の呼びかけに応じる形で実施
国際連合は、グローバルな新型コロナウイルス感染症への対策を促進すべく、世界のクリエイティブ産業への呼びかけを実施中。
これに応じる形で、プロジェクトカンパニーのエードットとベンチャー企業のクリア電子、ミニ容器を製造する大石屋が、それぞれの強みを生かして実現させた。
クリア電子が製造する除菌抗菌液はアルコール不使⽤で100%天然素材のため、どこでも誰でも安⼼して使⽤可能。
北⾥⼤学医療衛⽣学部臨床微⽣物学研究室の教授・医学博⼠である⽥⼝⽂章⽒によって、ウイルス不活化定量試験を実施。ウイルスに対する不活性化率は30秒後に99.8%、3時間後でも99.97%以上を⽰し、その効果の持続性能が証明されているという。
■配布を開始した店舗の感想は…
この#SafeHandFishは、現在、飲食サービスの計13店舗に無償提供されている。実際に20日から配布を開始した、渋谷のケータリング会社・モッテイクの担当者は、「『取り組みが面白い・かわいい』という声が多くあがり、『会社に消毒液が無いので嬉しい』と言った声が寄せられた」と話す。
また、フレンチビストロのトワル(世田谷区)は、導入した理由について、「新型コロナ感染拡大によるテイクアウト需要を受けて、今までのようなおしぼりやウエットティッシュでは、除菌・抗菌対策が不十分と感じたため」と述べた。
提供先企業は随時募集中で、2,000本を超えた時点で、このまま無償提供を続けるか販売に切り替えるか検討するとのこと。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)