遺体を車に乗せ隣町めざした家族 検問で見つかるも許された理由

亡くなった家族を、せめてしっかり見送ってあげたい。そう考えた遺族が遺体を車に乗せ、埋葬場所を求め隣町を目指した。

■検査を経て隣町へ

検問員は、すぐに男性の死亡診断書を確認。

しかし「新型コロナウイルスに感染している可能性がある」「感染していれば、ウイルスを別の地域に持ち込むことになる」と遺族に伝え、その場から診療所に車を誘導。遺体がウイルスに感染していないことを確認し、ようやく遺体を隣町に運ぶことを許可したという。

このとき当局は「遺体を運んでもいいのは息子さんのみ」と決め、ほかの家族にはその場からすぐに引き返すよう命じた。


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■警察の発表

大事な人を亡くしたというのに、埋葬する場所もなく困り果てていたこの一家。警察も遺族に同情し「どうしていいか分からなかったのでしょう」とコメントしているが、「寝ている」という嘘については「問題があります」と批判した。

エクアドルでは新型コロナウイルス感染による死者の数が増えており、少し前には通りで転がる複数の遺体写真がインターネットで拡散したばかりだ。1日も早く日常が戻ることを世界中の人たちが願っているが、収束にはまだ時間がかかりそうだ。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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