26年前に頭を刺された老人 難手術で錆びた刃の除去に成功
遠い昔に老人の頭に刺さり、錆びだらけになっていた刃が、手術でようやく除去された。老人の現在の体調は…。
「刺さったままでも問題ない」という無茶苦茶な理由で、長いあいだ頭の中にナイフの刃を残していた男性がいる。しかし時間が経つにつれ、刃の状態は悪化。男性の体調も悪くなったことから、ついに手術が行われた。
■襲撃された男性
チベットの村で暮らすある男性(76)は、今から26年前にとんでもない目にあった。強盗事件の被害に遭い、頭をナイフで刺されて重傷を負ったのだ。
このとき長さ10センチの刃が頭に深く突き刺さったが、奇跡的にも命にかかわる部分にはダメージがなかったことから、除去手術は断念。頭の中に刃が入った状態のまま退院し、特に問題もなく普通の生活を再開したという。
■徐々に悪化した体調
しかし約8年前、男性は頭痛を訴えて家の近くにある病院に通い始めた。
刃の除去手術も検討したが「難しい手術なうえ肝心の機器がそろっていない」と言われ、男性は手術を断念。医師団は男性に鎮痛剤を処方し、「とりあえず刃はこのままにしておきましょう」と伝えたという。