安倍総理、大炎上した星野源とのコラボ動画に言及 「工夫させて頂いた」
安倍晋三総理は17日夜に行われた記者会見に出席。記者からは「星野源/うちで踊ろう」コラボ動画についての詰問が…。
安倍晋三総理は、新型コロナウイルスの拡大で減収する世帯が拡大していることを鑑み、国民1人あたり10万円を給付することを17日の記者会見で公にした。
記者陣からは、それにまつわる質問のほか、先日SNSで公開され炎上した「星野源/うちで踊ろう」コラボ動画についての詰問もあった。
■「14兆円を上回る規模」
緊急経済対策に盛り込まれたばかりだった、一部の減収世帯に向けて30万円を支給するというプラン。安倍総理肝いりの政策だったが、自身が支給対象者なのかのジャッジが難解で、与野党から批判の声が上がっていた。
そこから全国民に10万円という方針に舵を切った安倍総理。「国民の皆さま、さらには与野党からの声を踏まえ、給付対象を拡大することとした。必要な予算は6兆円から14兆円を上回る規模になる。
補正予算の編成をやりなおすため、1週間ほどの時間が必要だが、ご協力をいただきたい」と説明し、「混乱を招いてしまったことについて、心からお詫びを申し上げたい」と謝罪した。
■リーマンショック時の反省生かす
2009年の麻生太郎内閣時、リーマンショック発生を受け「定額給付金」として全国民に12,000円(若年者と高齢者は20,000円)を給付した経緯に触れた安倍総理。
「経済効果という観点からすれば、多くは寝てしまった。預金として終わってしまったという反省点がある。さらに案内送付、申請確認、手続などの作業で3ヶ月もの時間を要した。
今回はスピードを重視し、手続きについては市町村窓口ではなく、郵送やオンラインでの手続きにしたいと考えている」と回顧しつつ、新たな対策案を述べた。
今回の10万円の使い道については、「コロナ収束時、経済がV字回復をしていくため、消費を喚起するため、すべての国民が活用できる(10万円という)支給となった」と明かした。
■「星野源コラボ動画」騒動
話題はSNS上での騒動にも及んだ。
自宅で過ごそうと呼びかけるメッセージ性が話題になった星野源の楽曲「うちで踊ろう」。瞬く間にネット上で拡散され、その動画の横で一緒にデュエットやセッションする“コラボ動画”が著名人の間で流行したもので、12日、安倍総理がその映像に合わせて自宅でくつろぐ動画をインスタグラムにアップしたところ、「いいですね、私達の税金で優雅に生活できて」「人の心がわからない人間」と批判が殺到する事態に。
会見でもこの騒動について質問が及び、「若い皆さんの感染が増えている。若い方々に外出自粛をして欲しいという声を届けるため、工夫させて頂いた。もちろん批判があったことも承知していますし、賛否両論があったと思っている。大切なことはみんなで最低7割、できたら8割、人との接触を避けていくことでないか」と心境を明かしていた。
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(文/しらべぇ編集部・佐藤星生)