秋田県の公募コンテストで奇跡 「謎の投稿者」のおかげで応募数12倍に
秋田県主催で行なっている新米の命名コンテストが、謎のユーザーによるツイートで広く拡散され、応募者が約12倍に激増するほど話題になっている。
14日、秋田県主催で行なっている新米の命名コンテストが、とあるユーザーによるツイートで広く拡散。応募者が約12倍に激増するほど話題になっている。
■豪華なコンテスト企画
2022年に流通が開始される県のオリジナル新品種米「秋系821」の名前を、4月7日から5月17日まで公募している秋田県。
最優秀賞には賞金100万円と新品種米30キロ、その他優秀賞(4人)には賞金5万円と新品種米5キロが贈呈されるというこの時期にとってはありがたすぎるビッグな企画だが、秋田県ローカルな話題ということに加え、新型コロナウイルス騒動もあり、企画の知名度は思うように伸びていなかったようである。
■「父がしょんぼり」
しかし14日、あるツイートが流れを変えることになる。イラストを描くのが好きな「翔太郎」(@shinomi_ran2)さんというアカウントが「秋田米の新種に名前つけて採用されると100万円とコメ30kg貰えるよ!」と告知に協力。
さらに「ぶっちゃけ応募者数が少なすぎて県庁職員(父)がしょんぼりしてるので是非応募・拡散してね!」と寂しい胸の内を添えると、それを知ったネットユーザーたちが次々拡散に協力。同日16時現在5.2万リツイート、5.9万いいねに及ぶほど、日本全国で話題になっている。
翔太郎さんのつぶやきには「応募してみました!」「教えてくれてありがとう」「暇だから送ってみた!」とリプライが次々飛び込み、それに対し律儀に「父も喜びます」「秋田に新米食べにいらしてください!」と返信する状況が続いている。
■県担当は「本当に感謝」
実際に応募者がどれだけ増えたのか、農林水産部 水田総合利用課秋田米ブランド推進室に取材すると「応募者はそれまで1日平均約1,800件だったものが、14日15時のデータでは過去24時間に22,879件の応募がきています」と約12倍も激増していることを明かしてくれた。
「県庁に勤めている翔太郎さんのお父さんも喜んでいるのでは?」と聞くと、「それが、残念なことなのですがこのユーザーさんがどの職員のお子さんなのか一切わからないのです…。本当に職員のご家族なのかも確認がとれていないほどで。とはいえ、このコンテストを世に広めてくださったことは本当に感謝するべきこと。担当としては嬉しい限りです」と答えてくれた。
何事も陰鬱になりがちな昨今。とある親思いのツイッターユーザーがつぶやいた一言が、多くの人に笑顔を生んでいる。
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(文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)