新型コロナ最前線で働く女医 「娘に感染させるな」と主張する元夫と激突
新型コロナウイルス感染者を救おうと最前線で働く女医に、元夫が連絡。「娘が感染しないよう、僕に単独親権を」と求めた。
多くの患者で溢れかえる病院で勤務する女性にとり、幼い娘と過ごす時間はとても貴重だった。しかし元夫は単独親権を要求し、裁判所で争うことに。親権を巡るバトルにつき、女性は「ウイルスとの戦い以上につらい」と語り肩を落とした。
■離婚後の生活
米国・フロリダ州で暮らすテレサ・グリーンさんは、緊急救命室の医師として働いている。テレサさんには元夫エリックさんともうけた娘(4)もおり、親権はテレサさん、そして元夫の双方が持ち、養育には両親そろって熱心に関わっていた。
しかし新型コロナウイルスの感染が拡大し、テレサさんは毎日多くの感染者と接触するように。防護服を着て感染予防にはしっかり努めているというが、エリックさんはしだいに不安を募らせるようになっていった。
■娘への感染を心配
新型コロナウイルスの感染が世界的な問題になるまで、テレサさんの娘は週の半分をテレサさんと、そして残りの半分をエリックさんと過ごしていた。
だがエリックさんは、テレサさんがウイルスを娘にうつすことを心配するように。ついには「単独親権がほしい」と言い始め、裁判で争うことを決意した。テレサさんは「ウイルスに感染していない」と証明するため検査を受け、陰性との結果を提示した。