ロックダウンで留守番の13歳少女が襲われ死亡 母親が買い物に出た隙に

新型コロナウイルスの感染を避けるため、買い物には親がひとりで出かけ子供は留守番という家庭は多い。

2020/04/12 07:45

少女・留守番・ドア
(Tom Merton/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の蔓延を受け、世界のあちこちでロックダウン(都市封鎖)が実施されている。外出は病院や薬局、食料・日用品の買い物だけといった厳しい外出禁止令が示されるなか、子供たちは…。


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■ロックダウンで娘は留守番

すぐ北は米国アリゾナ州となるメキシコ・ソノラ州のノガレス市で、自宅にひとりでいた少女が侵入してきた何者かに襲われ、殺害されるという事件が起きた。

この事件で亡くなったのは13歳のアナ・パオラさん。遺体は寝室で発見され、顔を激しく殴られたうえ、性的暴行を受けていたことがわかっている。

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■実父が電話をかけ異変に気付く

シングルマザーである母親は食料品を買うために外出しており、アナさんは当時ひとりで留守番をしていた。別居しているアナさんの実父が心配して娘に電話したものの、まったく応答がないことに不安を覚え警察に相談。買い物中の母親にもすぐに帰宅するよう連絡した。

犯人は現在も逃走中だが、自宅から金品などが盗まれていないことから、少女に対する性的暴行を目的に母親が外出する隙を狙って侵入した可能性も考えられるという。

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■悲しみにくれる母親

悔しさ、怒り、悲しみをこらえながらメディアの取材に応じたアナさんの母親は、「この地球に生まれ、私の娘として13年間輝き続けてくれた娘には心から感謝しています。今日からは永遠の星になり、夜空で輝き続けることでしょう」などと話している。

SNSでもこの事件は大きな話題となり、ハッシュタグ#JusticiaParaAnaPaola(英語圏では#JusticeForAnaPaola)とともに世界に拡散中だ。誰もがそこで「こんな事件を2度と起こしてはならない」と訴えている。


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■我が子を守るためにも

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の撲滅を目指し、日本の緊急事態宣言においても人々の理解と協力、一致団結の精神が何より求められている。

新型コロナウイルスの感染を避けるため、買い物には親だけが出かけ「子は留守番」という家庭もじつに多い。そんな中、このような卑劣な事件が起きるようでは元も子もない。

火の元、家電製品、不審な電話や来訪者、怪我など心配の種はいっぱいある。大切な我が子の身の安全を必ず守り、親はどうか素早い帰宅に努めてほしい。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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