「アレクサ、助けて」 新型コロナに感染した施設入居者の音声公表
新型コロナウイルスに感染した女性が、アレクサに助けを求めた。その声を確認した遺族は、深い悲しみに暮れている。
■「アレクサ、助けて」と懇願
搬送されるまで隔離された環境で静養していたルーアンさんは、Amazonが開発したAIアシスタント、アレクサにたびたび話しかけていたという。
ルーアンさんの死後、姉ペニーさんが録音されていた音声を確認。すると「アレクサ、私を助けて」「アレクサ、この痛みをどうにかして」「アレクサ、苦しみに耐える方法を教えて」と、約40回にわたりルーアンさんが懇願していたことがわかった。
苦しい日々を過ごしていたとみられるルーアンさんだが、施設の職員がその症状についてどこまで把握していたのかは、分かっていない。
■遺族の悲しみは深く
メディアの取材に応じたペニーさんは、「もっと助けになってあげたかった」と号泣。「アレクサ、助けて」というルーアンさんの声を聞くのは、つらく悲しいことだったと話した。
それでもルーアンさんの叫びの音声を公表した理由を、ペニーさんは「新型コロナウイルスがどのようなものか、みなさんに知っていただきたいのです」「妹もそう願っていると思います」と断言。
より多くの人が感染予防に努めるよう願うペニーさんだが、今も妹の死からは立ち直れていないという。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)