天守閣にシャチホコが乗るのは織田信長へのリスペクト? チコちゃんの説明に目ウロコ
『チコちゃんに叱られる』で天守閣に飾られるシャチホコについて解説。そのルーツは歴史上のあの人物が大きく関わっていた。
10日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「なぜお城にシャチホコがのっている」に注目が集まっている。
名古屋城をはじめ、日本各地の城の天守閣に飾られているが、なぜシャチホコなのだろうか。
■城は信長の発明
チコちゃんの気になる回答は「織田信長へのリスペクト」だという。初めて城にシャチホコを乗せたのは織田信長の安土城だと言われており、現在我々が城と呼ぶものは信長が作り出したものだと紹介。
安土城が作られたのは1579年で、本能寺の変後に焼失したため現在はその天守閣を見ることはできないが、信長以前の城は、山の地形を生かした山城と言われる土作りで、高い石垣や天守もないものが主流だった。
しかし、信長は、城の立派さを見せつけることで相手を屈服させようとした。今までとは違う目的をもった革命的な発明の城だったのだ。
■中国文化への憧れ
信長は中国文化を好む傾向があった。当時中国の宮廷には、屋根の上に竜が乗っていることが多くそれを真似したかったのだという。
だが、中国で屋根の上に乗る竜は、首から上だけのものだった。しかし、日本では「打ち首」と捉えられてしまい縁起が悪いため、頭が虎もしくは竜で、身体が魚という中国の空想の生き物であるシャチに目を付けた。
尾が上に向く姿にすると武器の矛のように見えることからシャチホコと名付けられた。中国の文化に憧れを持つ信長にとってシャチホコが最も理想的だったようだ。また、シャチには、火事の際に水を出して消化するという伝説も。