「新型コロナで入院した母さんを家で待ちたい」 孝行息子を襲った悲劇
新型コロナウイルスに感染した母の退院を楽しみにしていた少年に、悲劇が起きた。
■突然の死
そんなある日のこと、フアン君が暮らしていた地域を暴風雨が襲い、フアン君の家にも大量の雨水が流れこんできた。
驚き慌てたフアン君は、「家をきれいにしなくては…」と清掃を開始。電動ポンプを用いて雨水を始末しようとしたが、不運にも漏電が発生して感電。そのまま死亡したことを、現地メディアが報じている。
■母の嘆き
闘病中のアドリアナさんは、親孝行で優しかったフアン君の死を知り、大変なショックを受けた。
アドリアナさんいわく、フアン君は「母さんと僕は一緒だよ」「もし母さんが死んでしまったら僕も死ぬからね」と、よく話していたそう。地元メディアの取材に応じた際には、「病気になった私の世話をしてくれた息子です」「ずっと忘れません」と付け加えた。
アドリアナさんは2月に新型コロナウイルスに感染したというが、陽性結果が出たと知った隣人たちはパニックになり、壮絶な嫌がらせを開始。差別に苦しみながらも家で母の帰りを待っていたフアン君だが、母との再会を果たすことなくこの世を去ってしまった。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)