新型コロナ感染の老夫婦が5時間差で死亡 家族とはFaceTimeでお別れ
ある夫妻が新型コロナウイルスに感染し、瞬く間に重症化した。看取れないことを嘆く家族に、医療チームも同情を禁じ得なかった。
■埋葬にも立ち会えず
亡くなった夫妻の遺体が墓地に移され埋葬されたが、家族はその場に立ち会うことも許されなかった。
いきなり訪れた永遠の別れに衝撃を受けつつ状況をしっかり理解している遺族は、メディアの取材に応じ「立ち会えませんでしたが、やむを得ないことです」とコメント。また「事態が収束したらすぐに葬式をあげたいと思います」とも述べ、夫妻への愛情の深さを垣間見せた。
■医療スタッフへの感謝も
夫妻の娘ミシェル・テイラーさんは夫妻との接触があったため、しばらくのあいだ隔離生活を送り感染拡大の防止に努めたという。祖父母を一気に失い悲しみに暮れる子供たちに寄り添うこともできなかったというが、「病院側の心遣いには心から感謝しています」とメディアに語った。
ちなみにテイラーさんは「しばらくは静かに両親の死を悼みたい」と考えていたというが、感染拡大が深刻な今だからこそ経緯を公表すべきと決意したとのこと。アメリカはイタリアや中国を抜き、感染者数世界最多となった。一日も早い収束を、世界中の人々が願っている。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)