シャッター閉まる秋葉原で見た驚きの光景 「まるでゴーストタウン」
小池百合子都知事が25日に要請した「週末の外出自粛」。その初日となる28日(土曜日)、普段は人でごった返す秋葉原でもその効果がしっかり現れた。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、小池百合子都知事が25日に要請した「週末の外出自粛」。その初日となる28日(土曜日)、普段は人でごった返す秋葉原でもその効果がしっかり現れた。「まるでゴーストタウン」と例える人がいるほど、いつもの週末とは違う様相を見せている。
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■大型施設には次々シャッター
昼12時、人が増え始める時間帯にもかかわらず、街中は人気が少ない。中央改札のすぐ隣にある駅ビル「アキバトリム」は1Fのコンビニ以外すべてが休業とありエスカレーターがストップ。
電気街口方面では家電量販店「エディオンAKIBA」、レストランやショップが軒を並べる「マーチエキュート」が新型コロナウイルスの影響を受け施設まるまる臨時休業を決めており、昼間からシャッターを下ろしている光景はどこか寂しげだった。
■「平日よりも数字が悪い」
例年この時期は、春休み、給料日明け、年度末最後の週末、大型アニメ系イベント開催など、様々な要因が重なり秋葉原を訪れる人が絶えない。どのお店も書き入れ時を迎えるが、通称“メイド通り”近くにあるメイド喫茶のスタッフは「ゼロではないものの、平日よりも数字がだいぶ悪いですね。そもそも通りにグループ客がいないので、客引きの効果が薄い」と暗い顔を見せる。
夕方からは冷たい雨も降り、さらに状況は悪化。この通りに立っている人間の大半はミニスカメイド服や、軍服、和服、くノ一といったコスチュームを身にまとったコンセプトカフェの客引きで、一般人が明らかに少ない。
「通常18時過ぎは自動車が通れないほど混み合うのに、見ての通りガラガラ。一本奧に入るとまるでゴーストタウンみたいに暗い。もうちょっと人出があると期待していたが今日明日はダメですね」と、前出のスタッフは半ば諦めモードだった。
■貸切状態
一部のパチンコ店では朝から多くの人で賑わっていたとの情報もあるが、その近くにあるゲームセンターは一転してがらんどう状態。2階以上のフロアは“貸切状態”とあり、外出の自粛がまさに形になって現れていた。
ヒアリングを終えて駅前に戻ると、駅前エリアも暗くなっており18時にはホビー系ショップが軒並みシャッターを下ろしており、その前に立ち尽くしていた男性グループは「終わっちゃってた。この時間(19時)でもやっている店を探すほうが大変そう(笑)」と談笑していた。
不要不急の外出自粛。新型コロナウイルスの拡大を防ぐための特効薬であることは間違いないが、ホビーやトレンドが集まる“趣都”秋葉原では真っ先にその効果と副作用がでている。
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(撮影・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)