新型コロナで大打撃のタクシー業界 ドライバーが「一番恐れている」のは…

様々な業界に深刻な被害を与えている新型コロナウイルス。タクシー業界もかなり大きな打撃を受けているようだ。

2020/03/29 05:45

■「移動距離」が激減した理由

続いて客数の変化だけでなく、「業務内容」に関する変化について聞いてみた。

運転手:利用客の数だけでなく、「長距離移動をする」お客さんそのものが減ってきている印象です。都内タクシーの長距離移動といえば、やはり空港ですね。行き先にもよりますが、羽田空港間の移動は7,500円前後となり、成田空港になると倍以上の金額になります。


しかし、コロナの影響で空港を利用する人の数が激減してしまい、こういった長距離移動の売り上げが見込めなくなってしまいました。


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■「まだ」なのか「もう」なのか

給料は「完全歩合」が主流を占めているタクシー業界。そのため、今後の客足に関しても不安が募っているようだ。

運転手:売り上げが3分の2落ち込んだことに関しては、仲間内でも意見が分かれています。「まだこんな額で済んだ」という意見もあれば、「もうこんなに落ち込んでしまった」という声もあります。


平日はこうしてお仕事に行かれる方の利用もありますが「外出自粛」の要請を受け、週末は客足がほとんどゼロになってしまうことも考えられます。我々がいま一番恐れているのはそこですね。


インタビューの時間は数分であったが、新型コロナによる影響の大きさを改めて感じることができた。恐らく今回聞いた話の他にも、様々な箇所で余波が生じていることだろう。

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(文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ

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