児童ポルノ問題が専門のオックスフォード大・元講師に禁錮刑 自身がロリ趣味だった
結婚40年の妻がいる名門大学の60代の講師。法廷では反省や後悔の言葉を口にしたという。
児童ポルノ所持につき逮捕・起訴されていた英国・オックスフォード大学の初老の元講師に、このほど実刑判決が言い渡された。最初は自身の専門分野の研究のため画像・動画を収集していたが、じきに小児性愛の趣味に溺れていったという。
■名門大学で35年間も教鞭
名門オックスフォード大学の講師として35年も教壇に立ち、哲学・倫理学を教えていたオックスフォードシャー州チャーチルのピーター・キング被告(63)。
2010年から収集した幼児・児童の性的な画像・動画を3,000点ほど自宅のPCに保存していることが発覚し、2018年8月に逮捕・起訴されていた同被告にこのほど懲役7ヶ月の実刑判決が下った。
刑期満了後も10年にわたり性犯罪者としての登録が義務付けられるという。
■ロシアのウェブサイトを利用
オックスフォード刑事法院の法廷では、キング被告が所持していた画像・動画の内容も明らかにされた。
ほとんどが5〜14歳の女の子を撮影したもので、わいせつ性に関して最も重度とされるカテゴリーAが183点、少し軽いカテゴリーBが134点、続いて軽いカテゴリーCが2,675点。主にロシアの児童ポルノサイトから入手していたこともわかっている。
■研究材料のはずがいつしか…
じつは、自身の主な研究テーマとして児童ポルノ・小児性愛の問題を扱っていたキング被告。その倫理的な問題に関する学術論文も発表していた。結婚40年の妻もおり、そうしたわいせつ画像・動画は当初は単なる研究材料でしかなかったという。
だが審問のなかで被告は「最初は研究のために閲覧していたが、そのうち違法と知りながら夢中になってしまった」として自身の罪を認め、法廷では後悔や反省の言葉も口にした。
■高いIQでも罪は罪
被告に判決を言い渡すにあたり、判事は主文で「あなたは知能や指導力が非常に高く評価されているようですが、それでも罪を償わなければなりません。これらの画像・動画はすべて幼い者が犠牲になっているという事実をあなたは理解していたはずです」と述べた。
社会のすべての大人には未成年者を性犯罪から守る義務がある。判事はさらに「裁判所はこうした犯罪を決して容認しません」と添えている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)