国民民主・玉木代表、財務官僚の遺書公開で森友問題の再検証求める 出身の財務省を叱咤
森友問題で文書改ざんを指示され、自殺した財務官僚の遺書全文が公開。国民民主党の玉木雄一郎代表が会見でこの問題に触れた。
2018年3月7日、近畿財務局職員・赤木俊夫さんが自ら命を絶った。赤木さんは明るく「ガハハハ」と笑うなど闊達な性格で知られていた。
■遺言全文をメディアが報じる
安倍昭恵夫人が名誉校長に就くなど深く関与する小学校への国有地格安払い下げが国会で問題となる中、文書改ざん事件は起きたのだった。真面目な公務員は、なぜ公文書を改ざんし、そして死を選ばなければならなかったのか。
A4で7枚の痛切な遺言ともとれる「手記」やメモには「財務省が真実に反する虚偽の答弁を貫いている」「最後は下部がしっぽを切られる」と、その経緯が克明に綴られている。
遺言の全文は18日、多くのメディアで報じられたが、18日発売の『週刊文春』では遺言に加えて解説も掲載され、「隠蔽の安倍政権」の真実が語られている。
■国民・玉木代表も言及
18日、同じく財務省出身の国民民主党・玉木雄一郎代表は、定例会見でこの問題に触れ、「私もこの問題を国会で取り上げたことがありますが、まず亡くなられた職員の方にお悔やみを申し上げたいし、ご遺族の方も未だに消えない心の傷を持っておられると思います」とコメント。
さらに自らも在籍した財務省・大蔵省という役所の体質について、「組織が人を守ったところだった。時に仕事で無理を強いることも多いので、その代わり組織が人を大切にするから思いっきり突っ込んでこい…ということが伝統として脈々と続いていた役所でした。上司はなにかあったら責任をとるし、ノンキャリアの人の能力を高く評価していた」と振り返る。