「こんな私もいるんだよ」 安田レイ、最新作『Re:I』でいい意味の裏切り

安田レイが3月18日にリリースする3rdアルバム『Re:I』。底には、彼女のものとは思えない楽曲が収録されているのだとか…

■「パラサイト」にインスピレーション

———ツイッターで、アカデミー賞4部門受賞で話題となった『パラサイト 半地下の家族』を鑑賞し「色んなアイデアが浮かぶ」とおっしゃっていたと思います。そういった刺激が曲作りに活かされたりするのですか?

安田:はい、日常生活の中の刺激から作るのが基本ですね。人によっては想像力を働かせて面白いストーリーを作り上げるアーティストさんもいると思うんですけど、私は実体験というかリアルなものをベースにすることが多いかな。


でも、最近だと映像作品をよく見ていて、そういうものからインスピレーションをもらうこともありますね。


———もし、パラサイトからインスピレーションを受けた楽曲が生まれたら…めちゃ怖っ(笑)

安田:あははっ(笑) ね、パラサイトすごい映画でしたもんねぇ。終わった後、もやーっとなんとも言えない気持ちになりましたもん。


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■アルバムは「本当の自分」を表現

安田レイ

そんな彼女が今回リリースする最新アルバム『Re:I』。既出の8曲に書き下ろしの4曲が加わった全12曲となっている。

安田:4年ぶりのアルバムになるんですけど、今までは“ちゃんとした自分”でいなきゃって意識があって、みんなが想像する安田レイを演じる…というか背負っていなければいけないと感じてた。


でも、「私はそれだけじゃないんだよ」って思いが年々強くなっていて、ダメな部分もあるかもしれないけどもっと素直に生きたいって思いで、このアルバムを作りました。


———特に、素直な自分が現れているのはどの楽曲になるのでしょうか。

安田:今回、「赤信号」と「Re:I」の2曲を作詞作曲させてもらってるんですけど…どっちも「安田レイのイメージ」っていうもの持っている人が聴いたらどうなるんだろう?って不安になるかも。


特に「赤信号」は、みんなからこう思われたいっていうのを一回消して、「私はこうだ!」って表現した曲なので、いい意味で浮いているというか、異様な存在感がある一曲なので(笑)


———確かに、「初めは他の人の楽曲かな?」と錯覚しました。曲調も、まるで夜のドライブで窓を通して景色を見ているような…

安田:そうです!テーマは悩みを抱えた主人公が、深夜に誰かにドライブに連れて行ってもらう。静かな高速道路を走って、夜の街からはビルの明かりが見えるって感じ。


その後高速道路を降りて、赤信号で止まってしまう…そして、友達なんだけどキスをしてしまうって話なんです。ダメだってわかっているのに進んでしまう…恋愛に限らず“赤信号を超えた行動”を取ってしまうことってあると思ってて。


「なんでこんなことをしてしまったんだろう」って後悔するときもあるんですけど、意外とその後悔が自分で作っていたルールから開放されて自由な気分になるってこともある気がして。


それをこの曲で表現したんですけど…あっ、もちろん車で赤信号を超えちゃ絶対ダメですよ!(笑)

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