「新型コロナウイルス感染した母と接触した」 乗客の嘘で機内がパニック状態に
男がついた嘘のせいで、多くの人がパニックに。自分が招いた事態の深刻さに、男は最後まで気づかなかったようだ。
新型コロナウイルスの感染拡大で多くの人が不安な気持ちを抱えるなか、ある男があまりにも非常識な嘘をついた。これに驚いた人の中には泣き出す人もいたほどで、多くの人がパニック状態になったという。
■機内で電話を利用した男
3月11日のこと、オランダで暮らす30歳の男(Job van den Broek)がアイルランド行きの飛行機に乗った。
ダブリンで別の飛行機に乗り継ぎアメリカを目指す予定だった男は搭乗後もなかなか携帯電話を離さず、「離陸前に緊急時の対応についてお客様にご案内しなくてはなりません」「すぐに電話を切ってください」という客室乗務員の指示を、10分ものあいだ無視。
そのせいで離陸が遅れ、乗客に大変な迷惑をかけたという。
■悪質な嘘
その後に飛行機は無事に離陸しダブリンに向かったが、男は「まずいことをした」と思ったのか、客室乗務員を呼び「電話をかけていた理由を聞いてくれ」と言い出した。
男はその際「実は母親が新型コロナウイルスに感染しているので連絡していたんだ」「僕も母と接触した身でね…」などと話し、自身が感染しているかについては肯定も否定もしなかったとのこと。
「感染者を搭乗させたかもしれない」「大変なことになった」と考えた客室乗務員は、思わずその場で泣き出した。