離婚後に親権を失い悩んだ父親 10歳の息子と無理心中を図り死亡
大事な息子を守るため単独親権を得た母親が、最悪な形で息子に先立たれてしまった。
誰からも愛されたという心優しい男の子が、あまりにも自己中心的な父親に命を奪われた。父親と親権をめぐり争っていた母親、そして親族の悲しみはあまりにも深い。
■父親の自殺願望
カリフォルニア州で暮らしていたヴィクター・ゴメス(43)には、クリスティさんという女性ともうけた10歳の息子・ワイランド君がいた。
だが2016年には離婚を申請され、「自殺したい」「もう死んでしまいたい」と周囲にもらすように。そのため判事は「母であるクリスティさんに単独親権を与える」と決定。これは様子を見るための一時的な措置だったというが、ゴメスはそれに納得していなかった。
■銃を没収
ちょうどその頃、当局はゴメスが所持していた銃を没収。それに続きゴメスは精神科で治療を受け情緒も安定したため、医師らも「今の状態なら銃を所持しても問題はない」と判断した。
それを受け、ゴメスはさっそく銃を購入。裁判所もゴメスがワイランド君に会うことを許可したが、「ゴメスの両親が付き添い目を離さないこと」という条件付きだったと現地メディアは報じている。