Facebookロンドン支社が新型コロナ関連で閉鎖 国際色豊かなオフィスの現実
オフィスの顔ぶれは常にインターナショナル、そんな企業・団体は新型コロナウイルスへの警戒心も強いようだ。
3月11日午後12時30分現在、380名を超す新型コロナウイルスの感染者と6名の死者が確認されている英国。ビジネス街、繁華街ではマスク姿の人が一気に増えた模様だ。
ロンドン支社が数日間にわたり閉鎖していたことがわかった。消毒作業を兼ねたものだという。
■ロンドン中心部にオフィス
人気のカフェやホテル、ビストロ、有名メディア、広告会社などが並び、市のランドマークでもあるBTタワーを擁するロンドン中心部のフィッツロビア地区。
そこにオフィスを構えるFacebookロンドン支社では、今月6日午後3時より9日まで3つのオフィスが閉鎖され、3,000人の従業員が自宅待機となっていた。原因はやはり新型コロナウイルスだった。
■シンガポール支社から来訪者
2月24日から26日まで、シンガポール支社の従業員を迎えていたというロンドン支社。その1名が帰国後に体調を崩し、検査で新型コロナウイルスに感染していることが判明した。
ロンドン支社はその連絡を受け、濃厚接触者を含めたすべての従業員の自宅待機を決断。オフィスも数日かけて完全なる消毒が行われたという。
■国際色豊かなオフィス
ロンドン支社ではその事実を公表するとともに、シンガポール人従業員との接触がわずかでも考えられる関係者には連絡を取り、自主的隔離を促している。
国内外から大勢の人々が連日のようにオフィスを訪れているというFacebook。こうした企業や団体は日本にも無数ある。いつ誰がウイルスを持ち込むかわからないという意識のもと、来訪者のその後の情報に注意を払う姿勢は大切だ。
さらに潜伏期間の日数を考慮し、「自分たちのオフィスにウイルス感染者がいたからだ」と考えてみる冷静さも必要だ。
■米国でもいよいよ…
米国では新型コロナウイルス対策としてテレワークの徹底がますます進んでいるが、それでもFacebookではサンフランシスコ・ベイエリア支社で感染者が。また出入りしていた下請け業者の感染が確認され、シアトル支社も9日まで閉鎖となっていた。
グーグル、アマゾン、マイクロソフト、ツイッターなど巨大IT企業では軒並み従業員の自宅勤務を命じているが、「いつまでこの状況が続くのか」と不安を口にする者は多いようだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)