暴走か最適解か 新型コロナに対処する安倍政権の戦略とは
次々と新型コロナ対応をし始めた安倍内閣の見方について、国家の自律モデルとコロナ対策とを区別することで分析
■安倍内閣のターゲット
WHOと中国の共同報告書など、中国での新型コロナの感染状況が終息へと向かっていることが報告され始めている。
韓国、イタリア、イランで感染者数が急上昇しているが、クルーズ船下船以降、日本は新型コロナの感染者数を抑えることに成功しているようだ。死者数もとくに大きく増える様子もない。
このように全体としては希望が見える状況において、安倍政権としてはますます新型コロナではなく支持率に向かって政策を施すことが重要となる。
■暴走か最適解か
支持率が上がってきたという様子はまだないので、専門家会議とは関係のない過剰な規制こそが肝心だと安倍内閣は見るかもしれない。
一方で、過剰な規制によって経済に大ダメージを与えては結局後に支持率を下げることとなるだろう。また、どさくさに紛れた国家権力の強化を警戒する必要もあるかもしれない。
安倍内閣の支持率へと向かうリーダーシップが結果的に最適解となるのか、どこに着地するのか、注目である。
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(文/メディア評論家・宮室 信洋)