「やっぱりステーキ」は「いきなりステーキ」最強の刺客になるか 比較してみた
年末年始と大規模な閉店情報が相次いでいる「いきなりステーキ」。そんな中、沖縄発のあるステーキチェーンに待望論が湧き上がっている。
国内最大規模のステーキチェーン「いきなりステーキ」(以下いきステ)を脅かす新進気鋭のステーキチェーンがある。
ステーキに加えライス、スープ、サラダ食べ放題で1000円という“最強コスパ”が武器の沖縄発「やっぱりステーキ」(以下やぱステ)だ。
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■沖縄発の刺客
2015年に沖縄で誕生して以降、あっという間に県内に店舗を拡大し、2020年3月現在、全国に約50店舗を展開している「やぱステ」。大都市圏では福岡、大阪、名古屋、仙台への進出を果たしており、残すは首都・東京のみという情勢だ。
今年に入り東京進出の噂が頻繁にネット上を賑わせており、ネット上では「東京、神奈川で食べたい!」「東京にもできないかな…」「東京進出が待ち遠しい」と待望論が絶えない状況が続いている。
■安さと美味さがウリ
人気の秘訣は3つある。1つはステーキそのものが安い。「いきなりステーキ」では「ワイルドステーキ200g」単品の税込1243円がステーキ最安値だが、「やっぱりステーキ」では「赤身ステーキ200g」税込1,000円となり、これにライス、サラダ、スープのお代わり自由が付くので、さらに満足度が高い。
人気は「やっぱりステーキ180g」(1,000円)。肉質は安かろう悪かろうではない。
採用している部位はあっさりとした食感と濃厚な味わいのミスジ肉で、分厚くカットした上でレアで提供するのは「いきステ」のワイルドステーキと同様だが、肉の柔らかさでは「やぱステ」に軍配。ただ、ワイルドステーキは肉々しさが魅力の一つであり、ここはそれぞれの好みが出そうだ。
■自在の味付け
2つ目のポイントは溶岩プレート。レアで提供されたお肉は、各自このプレートでジュージュー焼いて仕上げる。適度な焦げ目がつき、中身はふっくら柔らかに焼き上げられるのが特徴で、湯気が立ちのぼり脂が飛び散るとさらに食欲が誘われる。
なお「いきステ」は鉄板式だが、冷めた場合は「再加熱」を依頼することができるので、こちらも焼き加減の調節は自在だ。
3つ目のポイントは味付け。通常のステーキソースの他、醤油、塩、こしょうなどの調味料に加え、刻みにんにく、刻みわさび、にんにく味噌、BBQの定番「A1ソース」、たんかんベースのフルーツソースなどが揃っており、「いきステ」の卓上調味料よりかなり多彩だ。組み合わせが効くので、醤油+フルーツソースなど、各自好きな味わいを楽しめるのも客にウケている。
■ギルティな楽しみ方
同店に足繁く通う常連客に、「やぱステ」の楽しみ方を聞いた。「通の楽しみ方は、替え玉ならぬ『変え肉』での肉増量です。約100gから追加肉の注文が可能なのでお腹の空き具合で調整しやすい」とのこと。
値段は「やっぱりステーキ」は90g500円、「赤身ステーキ」は100g500円、店内では最高級の部類に入る「サーロイン」でも100g750円とお手頃。注文すると溶岩プレートに乗ったミニステーキが登場し、再び熱々で楽しめる。
さらにライス食べ放題を逆手にとった禁断の荒技がある。「肉汁の染み込んだ溶岩プレートの上に刻みニンニクとライス、そこに塩こしょう。
軽く炒めればあっという間にガーリックライスが完成」と前出の常連客。なんともギルティだが、“無限に食べられる炭水化物”として腹を減らした若い衆にはぜひ知っておいてほしい技でもある。
コスパも良く、自分だけの食べ方を楽しめる「やぱステ」。東京への上陸は、ステーキ勢力図を大きく変える可能性を孕んでいる。
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(撮影・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)