新型コロナ自粛で個人事務所アーティストの苦難 椎名林檎が悪役でいいのか
YOSHIKI・林檎・RADWIMPSらの主張を踏まえつつ、大規模イベント自粛の経済産業との兼ね合いを考察。
安倍晋三首相が大規模イベントの中止要請をしたことを受けて、大型音楽ライブ開催の是非が論争となっている。大規模音楽ライブは自粛すべきなのだろうか。
■イベント自粛要請と決行
2月26日に、 安倍総理大臣は新型コロナウイルスの対策にあたり、この1、2週間が感染拡大防止に極めて重要だとして、大規模なスポーツや文化イベントなどについて、今後2週間程度中止か延期または規模を縮小するよう要請する考えを示した。
しかし、2月29日以来、東京事変はライブツアー『ニュースフラッシュ』を決行していた。一方、YOSHIKIは3月1日にTwitterでコンサートを行うことや参加することは危険であると表明した。
■炎上の末の中止
東京事変は2012年2月29日にアリーナツアー『Domestique Bon Voyage』日本武道館公演を最後に解散している。つまり東京事変は8年ぶりに2月29日に再生したのだ。
2月29日ライブを開催する心情には理解の声もあったが、続いて3月1日に同じ東京国際フォーラムでのライブも決行された。さらに6日からライブツアーは各地で予定されていたのだ。
坂上忍はフジテレビ『バイキング』で、東京事変の椎名林檎が東京オリンピックに関わっていることにも触れ、 疑問を投げかけていた。そうした最中、4日に東京事変は21日までの5公演を中止することを発表したのだ。
■個人事務所アーティストの苦難
RADWIMPSは3月20日からドームツアーを予定。RADWIMPSの野田洋次郎はTwitterで、ドームツアーを中止した場合の赤字について言及している。RADWIMPSは個人事務所なのでこのような赤字には耐えられないと説明するのだ。
じつは、東京事変も同じく個人事務所である。東京事変がライブツアーをしばらく自粛しなかった理由も、じつはシンプルに経営上の問題であると考えられるのだ。