イタリアで飲食店経営の日本人女性が新型コロナ差別被害 「顔を見て逃げられる」
イタリア南部で日本人女性が新型コロナウイルスにより差別を受ける その内容とは
いま、世界中で猛威をふるっている新型コロナウイルスにより、日本人が海外で差別被害を受けるニュースがたびたび報じられている。
たとえば中東のパレスチナではNGOに所属する日本人女性がからかわれ暴行されたが、コロナウイルスの被害が深刻なイタリアでも、日本人が差別をされるケースがあるという。
■イタリア在住の女性が語る差別被害
実際にそれを教えてくれたのは、イタリア南部で飲食店を経営する女性。いったい彼女がどのような被害を受けたのか聞くと、以下のコメントを得ることができた。
「私が日本から帰国した際に真っ先に私のレストランを担当してくれる税理士さんへ挨拶に行った時のことです。税理士さんの奥さんに用があったので、日本からの手土産を持ちながらイタリア式ハグの挨拶をしようとしたら凄い勢いで顔を避けられました。
私はびっくりして、すぐに理解して挨拶をやめたのですが、その直後に日本でのコロナウィルスの影響を聞いてきました。その後に税理士さんの部屋へ行っても同じでした。
すぐにコロナのことを聞かれ、2ヶ月ぶりでしたが私は握手をすることもやめ、真っ先に日本の状況をお話ししました。多分握手はしたくないのだろうなと判断したからです(これは想像ですが、多分日本からあげたお菓子も食べて貰えず、捨てられたかと思いました)。
■レンタカーも貸出拒否
差別的な扱いはその税理士夫婦にとどまらなかった。
「その後にも保険屋さんをはじめ色々と顔を出さないといけない所があったので周りましたが、やはりどこでも同じ状況でした。
真っ先にみんなに『大丈夫?』と心配の目で見られ、口々に『日本からウィルスを持って来たんじゃないだろうな』と言われ、とても嫌な気分にさせられました..。
何日か経ち、私の車が故障したので、レンタカーを借りようとレンタカー屋に電話をして、ウチのお店からも近く、私のことも知っているお店でしたので、私は名乗り車を一台貸してほしいとお願いしましたら、『今はどの車も予約でいっぱいだ』と言われ断られました。
今、観光客も来ないこの時期に予約でいっぱいなんて考えられません。嘘をつかれ、ていよく断られたのでした。アジア人には貸したくないようでしたが、これにも大変ショックでした。
そして車がない日々が一週間続いたのですが、この様な状況でもしバスに乗ったらどんな対応をされるのだろうと嫌でしたので、知り合いにお願いして乗せてもらったりしながら不便な日々を過ごしました」