性別適合手術で医療ミス 望まない施術が行われ同意書を改変
手術を受け体を男性に近づけることを望んだ元女性が、医師らのミスにより望んでいない手術までされていた。
■術後に知った事実
元女性は、今回のタイミングで切除をすると思っていなかったことを訴え、また、同意書にもそれに関する記述はなかったという。
当時の様子では、病院のスタッフが元女性の希望をヒアリングする予定だったがそれを忘れていたとされる。この手術を担当した医師は子宮摘出と陰茎形成に続き、当然のように膣切除術を行いオペを終えたようだ。
■同意書の改変
ヒアリングを忘れた病院のスタッフは、とんでもない失敗に気づきパニックに陥った結果、術後に同意書を取り出し「膣切除術」という語を記入。
「最初から予定されていた手術だったと見せかけよう」と考えて追記したとみられるが、本人は最後まで過ちを認めず嘘を突き通そうとしたという。
ふたりに関する裁判では「執刀前に確認を怠った医師の責任も大きい」と判断され、医師には5か月、同意書を改変したスタッフには12か月の医業停止が命じられた。
あまりにも不注意な医師らのせいで、元女性は理想の体を手にいれる夢を壊されてしまった。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)