極寒の雪道でジョギング中に転び大ケガ 10時間以上這い続け生還した男性
氷点下の登山道で負傷し、歩けなくなったある男性。それでも家族のもとに生きて帰るため、男性は痛みに耐え這い始めた。
薄着で走りに出かけた男性が、人のいない山で転倒し骨折。携帯電話のつながらない場所にいた男性は「とにかく前に進むしかない」と考え、這うことを決めたが、厳しい寒さと痛みに耐えながら長時間這い続けることは想像以上に過酷だったという。
■氷点下の登山道で骨折
ジョゼフ・オルデンドーフさん(26)が、米国・ワシントン州にあるオリンピック国立公園を訪問。
雪が降る厳しい寒さだったにもかかわらず薄着のまま登山道に入り19キロ以上走ったが、道が凍っていたことから男性は滑って転倒した。その衝撃で脛骨(けいこつ)が折れた男性は、歩くことさえできなくなってしまった。
■死を意識
携帯電話も使用できない山道で倒れこんだ男性は死を意識したが、「ここで僕が死んだという知らせは家族には耐えがたいだろう」と考え前進しようと決意。
しかし骨折しているため「這うしかなかった」という男性は、四つ這いの姿勢で岩だらけの雪道を進み始めた。
このとき半ズボン姿だった男性の両ひざはすぐに裂け真っ赤な傷口がどんどん広がったが、男性は痛みに耐えながら必死に前に進んだという。