チコちゃんが石油について解説 視聴者からは「知ってた」の声も
『チコちゃんに叱られる』で石油が何でできているか解説。視聴者からは意外な声が相次いだ。
28日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「石油ってなに?」が話題となっている。地球から取れる限りある資源という認識があるが、実際はなんなのだろうか。チコちゃんがそのヒミツに迫る。
■「生き物の死がい」
チコちゃんの気になる回答は「生き物の死がい」だという。どういった経緯で生き物の死骸が液体のようになり、エネルギー源として利用されるようになるのだろうか。
石油は紀元前3000年ごろから使用されており、時に燃やして照明として使ったり、土器の接着剤に使われたり、ミイラの保護剤としても使われており、現在に様々な用途で使われている。
海には「プランクトン」と呼ばれる微生物が漂っている。普通、それが死んで海の中に沈むと、バクテリアがプランクトンを分解する。
しかし、バクテリアが生存しづらい環境であったり、プランクトンの分解が間に合わないと、そのまま残り砂や泥が重なってプランクトンの死骸をたくさん含んだ地層ができる。
そして、長い年月を経ることで、「ケロジェン」という物質に変化する。その後、更に長い年月をかけて熱を受けると熟成が進みケロジェンから石油ができると考えられていると解説した。
ちなみに、さらなる年月が経過すると、天然ガスに変化する。また、地上の草木が朽ちて貯まった地層からも石油が生まれる。
■中東でたくさん採れる理由は
現在、石油はサウジアラビアやUAEといった中東でよく採れる。その理由は、現在の中東のあたりに「テチス海」という 大きく浅い海があったと言われている。
テチス海は、温暖な気候でプランクトンが育ちやすい環境だったが、陸地に囲まれ海流が循環しにくいことで死骸がたまりやすく石油ができやすい場所であったという。その後、大陸が動くことで、陸地となり大量の石油が掘られるようになった。
現在では、石油を発掘する技術が上がったことで、アメリカの採掘量が世界一になっていることを紹介した。
■「知ってた」の声
石油は別名「化石燃料」とも言われる。そんな石油が生き物の死骸から生成されると説明したチコちゃんに対し「これは珍しく知ってた」「学校でもやるような内容だけどどうしたんだろう?」といった反応が多かった。
意外にも「知ってる」といったコメントが多くみられた今回のテーマ。とはいえ、中東で石油が多く取れる理由やアメリカが産油世界一であるといった豆知識は覚えておいて損はないだろう。
・合わせて読みたい→鍾乳洞はどう作られるかチコちゃんが解説 「ロマンある」の声多数
(文/しらべぇ編集部・Aomi)