紗倉まな、「老人の恋と性」描く新著発表 「6、70代は恋愛対象です」
紗倉まなが26日、都内で開催された自著『春、死なん』(講談社)の刊行記念記者会見に登場。本書の見所を語った。
本職以外にも、タレント、小説家など多岐にわたるシーンで活躍する紗倉まなが26日、都内で開催された自著『春、死なん』(講談社)の刊行記念記者会見に登場。
同作は“老人の恋と性”などを赤裸々に描いた本格小説で、紗倉は「一般的にはタブーと言われる部分を描いた」と見どころを語った。
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■2本の作品を収録
自身3冊目の小説作品となる本書。数々の有名作家が寄稿する月刊文芸誌『群像』(講談社)に連載したものをまとめた。
妻を亡くした70歳の老人男性が主人公の「春、死なん」、そして母の性を描いた「ははばなれ」という2本の作品が収録されている。
■「どうやって性欲を…」
独創的な文体、さらには細かい性の描写が特徴となっている紗倉の著書。
書いたきっかけについて、「私が属しているアダルト業界のDVDリリースイベントに、60代、70代のファンの方がよく来てくれる。その年代は私にとって親近感があるんですね。でも、どうやって性欲を処理しているんだろう…前々から気になっていたそんな高齢者の性について描くことにした」とコメントした。
■「自分の人格も宿っている」
「春、死なん」の主人公・富雄には、紗倉自身の体験が投影されているとも話す。「冒頭で目の不調を訴えるシーンがあるのですが、それは私が眼科に行った際、いい加減に対応され憤ったことを思い出して書きました。富雄は私自身の人格も宿っている」と紗倉。
さらに「60代、70代は恋愛対象。そういう方々と撮影したこともあるし、みなさんとってもチャーミングでした(笑)」と赤裸々エピソードも明かした。
「ははばなれ」では、家族をモチーフに描いた登場人物もいるようで、「母に『私の個人情報を出すんじゃないよ!』と言われました(笑)。高齢者の性と母の性というタブーを書いた。会社や家族の中でも自分の担っている役割にしがらみや窮屈さを感じている方々にぜひ読んでいただきたい」と笑顔で語った。
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(撮影・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)