カラテカ矢部、AIの作る漫画にびっくり 連載依頼も「壊滅的に…」
「TEZUKA2020」新作漫画お披露目イベントにカラテカ・矢部太郎が登場。
カラテカ・矢部太郎が26日、都内で開かれた「TEZUKA2020」新作漫画お披露目イベントに登場。漫画家のちばてつや氏、手塚プロダクション取締役で手塚治虫の息子である手塚眞氏らとともに、「TEZUKA2020」で生まれた漫画について語った。
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■とんでもないプロットが
もし手塚治虫が存命で、漫画を描き続けていたら、どんな漫画を描いているのだろうか。そんな想像が、現実になるとしたらーー?
「TEZUKA2020」は漫画の神様”手塚治虫31年ぶりの新作を、AI技術で生み出す前代未聞のプロジェクトだ。
『ブラックジャック』『三つ目がとおる』などが生まれた70年代の作品を中心に、長編65作品・短篇131話を人力でデータ化し、それをAI技術に学習させてプロットを生成。そのプロットから人間が発想を広げてシナリオ化。
主人公は日比谷にいて、哲学者で、役者で、テーマが古代ギリシャ…などのAIが作った前代未聞のプロットを見た矢部は「こういう風にプロットを立てるのかと、勉強になる」とびっくり。
「手塚先生のエッセンスがすごく出ている気がする。手塚先生がプロットを作られたら、我々には理解できない。『どろろ』だって…“主人公(百鬼丸)の体がない”ってはじき出されてたらびっくりすると思うんですが、そこから発想して作るのがすごい」と感嘆する。
■AIが描くキャラクター
キャラクターも「人間の顔とはなんなのか」を先に学ばせたAIに手塚治虫作品を学習させて生成。その顔画像から人間がシナリオに沿って服装などのキャラクターデザインを行なった。
主人公・ぱいどんのデザインを手塚氏は「潤いを帯び影のある目つきで、片目が見えない。なにか秘密がありそうな顔。手塚治虫的な雰囲気がよく出ている」といい、ちば氏も「なんとも懐かしい感じ。『どろろ』『ブラックジャック』…いろんな手塚治虫さんの血が入ったキャラクター」と表現する。