入浴中のスマホ充電で15歳少女が感電死 無念の父「あれほど注意したのに」
子供たちには常に「絶対にダメだ」と注意し続けていた父親。愛娘の死にひどく打ちひしがれている。
世界各地で「バスルームでの携帯電話の使用は危険。充電も絶対にダメ」と呼びかけられているにもかかわらず、恐ろしい感電事故が今日もまたどこかで起きている。このたびの話題はフランスから伝えられた。
■父親の注意も聞かず少女は…
フランス・マルセイユで9日午後、ひとりの女子高校生がバスルームでの感電事故により急逝した。
名前がティッフェンさんとのみ明らかにされた少女は、父親に日常的に「危ないからやめなさい」と注意されていたにもかかわらず、相変わらずその当日もバスタイムにスマートフォンを持ち込んでいた。
■胸元に落ちていたスマホ
その後、バスルームから出てこないティッフェンさんを不審に思った家族がドアをノック。返事がないうえ、あまりにも静かだったことから父親が力づくでバスルームの扉をこじ開けたところ、少女はお湯のなかでぐったりとしており、その胸元にはスマホが落ちていた。
ただちに救急車が要請されティモーネの病院に運ばれたが、少女が息を吹き返すことはなかった。
■バスタブで充電
少女はたびたび風呂に浸かりながらスマホを使用しており、当時は充電ケーブルも差し込まれていた。そんな中で手が滑ってスマホをお湯に落とし、瞬時に感電した可能性が高いことをフランスのメディアが報じている。
欧米のバスルームはトイレ・洗面・バスが一緒になっているなか電源もあるのが普通だ。フランスでは毎年最大40人がこうした事故で亡くなり、3,000人が負傷しているという。
■同じ事故で妊婦も死亡
フランスではイゼール県のグルノーブルでも2018年に同様の感電事故が発生。妊娠中の21歳の女性が死亡し、お腹の赤ちゃんも助からなかった。
このたびの事件について、メディアの取材に「3人の子供の父親として、携帯電話をバスルームに持ち込んではいけないと私は毎日のように注意し続けていました」と語り、肩を落とした父親。
メーカーに対し、こうした事故が2度と起きないよう何らかの対策を講じるよう強く働きかけていくつもりだという。
・合わせて読みたい→ファストフード店で従業員2名が感電死 ドリンクマシーン脇にむき出しの電線
(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)