米空港で中国人渡航者が大量の鳥の死骸を所持 袋には奇妙な日本語
このような輸入禁止物を隠し持って入国を図ろうとするとは…。
世界的な拡散が止まらない新型コロナウイルスへの感染。水際対策に特に力を入れているアメリカでは、ある空港で思わぬ「危険物」が押収され波紋を広げている。
■北京から飛んできた中国人
米国バージニア州のワシントン・ダレス国際空港で先月27日、米国税関・国境警備局(以下CBP)が中国・北京から飛んできた中国人のカバンに輸入禁止物を発見し、押収した。
その後CBP中部大西洋支部(CBP Mid-Atlantic)が内容物と状況についてツイッターに情報を公開。世界中の人々を「不気味で恐ろしい」と震え上がらせている。
■干からびた大量の鳥の死骸
「これからメリーランド州のプリンスジョージ郡に向かう」と話す中国人から押収されたのは、百羽近い鳥の死骸だった。干からびているため一羽あたりのサイズは6~7センチと縮んでおり、手足や頭部がもげているものもある。
入っていたパッケージには紫色をベースに猫と犬の絵が描かれており、中国で流通しているペットフードのように見える。だがコウモリでもネズミでも食べるとわかった今では、ヒトがそのまま食べる、あるいはスープの出汁に使用するといった憶測もあるようだ。
■鳥インフルエンザ対策は重要
新型コロナウイルスがそうであるように、動物が媒介となって流行をみる深刻な病気がいくつもある。
「鳥インフルエンザ等の発生や防疫措置により、アメリカでは感染が不明な鳥、死んだ鳥、未処理の家禽や加工製品などの持ち込みや輸入を一切禁じている」と改めて強調するCBP。その干からびた鳥の死骸およびパッケージはすべて焼却処分したそうだ。
■「猫の犬」とはいったい…
気になるのは、パッケージの表示に中国で使用されている漢字が見受けられる一方で、なぜか袋の下部に誤った日本語で「この製品は猫の犬にしか適応しません」という説明があることだ。
中国の人々は「日本製であれば安心・安全」という印象を持っており、そう勘違いさせることを狙った違法な表示の可能性もありそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)